【イタリア】12月のイベント クリスマスの飾り付けをする日とサンタルチア

イタリアの学校の夏休みは3ヶ月ととても長いのですが、意外にも1年間の祝日の日数は日本と比べると少ないです。しかも、祝日が土日でも振替休日はありません。

ちなみに今年の息子の中学校冬休みは、12月23日(水)〜1月6日(水)です。
現在、学期末でテスト続きで、息子もちょっと疲れ気味な感じですが、12月8日はイタリアの祝日(無原罪の御宿り)で学校もお休みでした。

イタリアでは一般的に、12月8日にクリスマスの飾り付けをすることになっています。まぁ、必ずこの日じゃないといけないという訳ではないので、それぞれの家庭でそれぞれ違うのでしょうが、夫の家では毎年そういうしきたりだったのか、夫は12月8日に飾り付けをすることにとてもこだわりを持っています。
ということで、我が家でも12月8日に家族3人でクリスマスツリーやプレゼーペの飾り付けをしました。

日本の皆さんは「プレゼーペ」って何?と思うかもしれませんね。
聞いたことないという人がほとんどではないでしょうか?私もマントヴァで生活するまで知りませんでした。

プレゼーペとは、イエス・キリスト生誕の様子を人形や置物で表現した模型で、イタリアでは家庭、教会、街の広場など色々な場所でこの時期に飾られます。

“降誕場面(こうたんばめん、英語: Nativity scene)またはクレーシュフランス語: Crèche)またはプレゼペイタリア語: Presepe)とは、キリスト教教会の外または内に設置されるイエス・キリスト降誕(誕生)の場面を表す模型の展示をいう。キリスト教聖書新約ルカによる福音書第2章におもに書いてある場面で、イエスの母マリア、その夫のヨセフイエス天使羊飼い東方の三博士ロバ(馬はいないことに注意)などが家畜小屋または洞窟[1]の中に等身大または小型の人形として置かれる。” 

Wikipediaより

イタリア人にとって、このプレゼーペはクリスマスには無くてはならない物の様で、クリスマス市場(今年は新型コロナウイルスの影響でマントヴァでは開催されません。残念…)では、必ずプレゼーペのお店が出ています。
そして、イタリア人達は色々な場所で飾られているプレゼーペを見に大人達も子供達もこぞって出かけます。

そしてここマントヴァでは、12月13日に子ども達にとってクリスマスよりも大事な!!サンタルチアの行事があります。

“聖ルチアは、北東イタリアのトレンティーノ、東ロンバルディア(ベルガモブレッシャクレモナマントヴァ)、ヴェネト州の一部(ヴェローナ)、エミリア=ロマーニャ州の一部(ピアチェンツァレッジョ・エミリア)では、良い子には贈り物をくれ、悪い子には石炭をくれるという聖人として、特に子供に人気がある。” 

Wikipediaより

マントヴァの子ども達にとってサンタルチアは、サンタクロースの様な存在で、プレゼントとお菓子を持って来てくれます。
サンタクロースはトナカイのそりに乗ってやって来ますが、サンタルチアは鈴を鳴らしながらロバと一緒にやって来ます。子ども達は、前もって手紙を書いて欲しいプレゼントのお願いをします。そして、サンタルチア前夜は、手紙と一緒にミルクとビスケットをサンタルチアに、人参をロバに用意して寝ます。そして、12月13日の朝、目覚めるとプレゼントとお菓子が!!!!

サンタルチアは、平日のことが多く、しかもまだ冬休みになっていないので、息子が小さかった頃はプレゼントで遊びたがってしまって、幼稚園へ行かせるのが大変でした(汗。12月13日は、学校でも子ども達の間では、どんなプレゼントをサンタルチアから貰ったかの話題で一日中持ち切りなのが想像できます(笑。

ちなみに、我が家は母親の私が日本人でサンタルチアにはなじみ深くないので、ラッキーにも(特別に!)息子のところにはサンタルチアとサンタクロースの両方からプレゼントが届きます(笑。

日本人の私は正直、クリスマスよりもお正月が恋しくて仕方ないのですが、それでも、街の至る所にクリスマスのイルミネーションがつけられて、この時期のイタリアの街の雰囲気は本当に素敵です。

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