【メキシコ】散歩中の出来事

日本に帰国して1ヶ月が経とうとしています。
すっかり日本の生活に馴染んでしまいましたが、メキシコのカラっと爽やかな天気が恋しいです。

夫は1人メキシコに残って働いており、家族バラバラなのは寂しいですが、夫が1人で頑張っているのに私が弱音を吐くわけにはいかないと自分に言い聞かせています。

メキシコの新型コロナウイルスの状況ですが、ピークはまだ見えず、感染者は50万人近くに達し、死者数は世界第3位になってしまいました。

娘の保育園は希望者のみ通園開始になったそうですが、私と娘はいつメキシコに戻れるかわからないので、しばらく休ませてもらえるようお願いしました。

ちなみにメキシコの公立学校は、8月下旬からの新学期も通学再開せず、テレビやラジオでの配信授業に決定したそうです。

夫がしばらくメキシコで1人で生活するようになったことを日本の友達に話すと、皆「こういう状況だし仕方ないよね。」というリアクションでしたが、メキシコ人やブラジル人のママ友に話すと、「so crazy!」と本気で言われました(笑)

我々日本人の中では、単身赴任はさほど珍しくはないですが、メキシコ人やブラジル人にとっては家族バラバラなんて有り得ないみたいです。

さて、メキシコで保育園が休みになってから、ほぼ引きこもりの毎日でしたが、住宅地の中の散歩だけは毎日していました。

散歩のときに驚いたことをお話ししようかと思います。

私の住んでいる住宅地にはメキシコ人はもちろん、いろんな国から来た人が住んでいて、遊んでいる子どもたちの国籍も様々。

娘が三輪車を漕いでいると、いつも幼稚園〜小学生の子どもが何人も駆け寄ってきて、「Qué bonita!!!(なんて可愛いの!)」とか「so cute!」と娘を可愛がってくれます。

先日、小学2年生の南アフリカ人の男の子が、娘の三輪車を後ろから押してあげたいと言うのでやってもらいました。

どうせ無茶するんでしょ、と見ていたところ、水溜りがあるところで娘の三輪車のタイヤが濡れないように自分の靴の上にタイヤを乗せて進めているではありませんか!

私が「タイヤは濡れてもいいよ!」と言っても「赤ちゃんだから濡れちゃダメだよ!」と言って、ゆっくりと慎重にタイヤを移動させてくれました。

その上、私が娘のリュックサックを持っていると「僕が持つよ!」と言ってくれ、とても相手が小学2年生とは思えない気遣いでした。

日本の小学生に接する機会があまりないのですが、こんな気遣いのできる小学2年生はなかなかいないと思います。

家庭でどういう教育を受けているのかはわかりませんが、自分より小さい子に対する気遣いが子どもの頃から自然とできていることに驚きと感銘を受けました。

メキシコでは、ベビーカーを押して横断歩道を渡ろうとすると、ドライバーは必ず待ってくれ、笑顔でにっこりしてくれます。

普段の運転マナーは悪いのに、相手が子連れになると神対応になるメキシコ人です(苦笑)

日本に帰国して、先日ベビーカーを押して横断歩道を渡ろうとしたことがありましたが、こっちに全く気付かない?気付いてるのに気付かないふり?で待ってくれない車が多くてショックでした。

日本人でも気遣いのできる人はたくさんいると思いますが、恥ずかしいからなのか?他人への気遣いがなかなかできない人も多い気がします。

かく言う私も10代の頃は、恥ずかしいから、目立ちたくないからと、ちょっとした手助けができなかったことが多々あった気がします。

散歩中に出会った少年は、自分より年齢の小さい娘に対して純粋に慈しみの念を持って接してくれているのが伝わってきました。

「こっちがこうしたら相手がこう思っちゃうかも、、周りの人もこう思っちゃうかも、、」などと頭で考えて行動する(まさに私です(笑))のではなく、純粋に相手のことだけを思って行動に移すことの大切さを改めて感じました。

いろんな国の人の感覚を感じ、そこから学べるメキシコでの住環境は、私を成長させてくれる環境だと思っています。

娘は2歳ですが、それぞれの国の人の感覚の違いを感じ取り、そこから学んでほしいと思います。

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